お金や金融(お金を融通し合うこと)のしくみを学び、正しい知識や判断力を身につけることをめざす「金融教育」が広がっている。学校では「金融のプロ」による出張授業が行われ、民間でも幼少期から親子が一緒に学べるプログラムが人気だ。一方、金融リテラシーが高まることによる「リスク」を指摘する声もある。学びの現場を訪ねた。

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ファイナンシャルプランナーを招いて開かれた「お金の授業」=2024年12月10日、東京都八王子市の市立第五小学校、太田原奈都乃撮影

【連載】まなviva!(学び場)

幼い子どもから、人生のベテランまで。日々の暮らしの中に、学びは満ちています。「人生100年」と言われるいま、学びとどう向き合えばいいのでしょうか。「学ぶ」をとりまく喜怒哀楽や最新事情を伝えます。

おこづかいの1千円、何に使う?

 「お年玉は全部使うんじゃなくて、よく考えるんだよ」「上手にお金が使える素敵な大人になってね」

 先月、東京都八王子市立第五小学校で「お金の授業」があった。4年生約80人に話をしたのはファイナンシャルプランナー(FP)。官民で金融リテラシーの向上に取り組む金融経済教育推進機構(J-FLEC)から派遣された。

 一つ目のお題は「おこづかい…

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